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コラム …男の珈琲タイム
3月より上野の西洋美術館で開催されていたラファエロ展が今週末6月2日(日)で終了します。
少し前、行列覚悟で出かけてみたのですが、午前中だった為かまずまずしっかりと鑑賞する事が出来ました。
温厚で皆に愛される性格だったと伝わっているかの人、作品全体を通じてその人柄を感じさせるようなやわらかな筆致が印象的でした。中でも代表作の一つである若き日の作品、大公の聖母(イタリア・パラティーナ美術館)はラファエロが初のフィレンツェ訪問時(1504~1508年)の作品、繊細なタッチをあたかもぬくもりが抱きしめているかのようなやわらかな雰囲気。
またそのあどけない幼子の無垢な表情からも生涯を通底している作風を既に見て取る事が出来ました。能力を大きく飛翔させる為には大きな刺激を必要としたラファエロ、この時期のダヴィンチ、ミケランジェロとの出会いはまさに天啓と呼ぶにふさわしいものだったでしょう。
そのダヴィンチ展もただいま開催中。(東京都美術館・~6月30日(日))
個人的にはこの秋のミケランジェロ展を非常に楽しみにしています。
以前ヴァチカンで最高傑作といわれている彫刻・ピエタを見る機会がありました。
大した予備知識のなかったその時でもこの作品の前でしばし息を飲んだ事は記憶に焼き付いています。
キリストの亡骸を支える聖母マリア、確か1970年代に暴漢に作品が傷つけられる事件があった為、現在はガラス越しにしか見る事は出来ませんが、なお世界中から集まる多くの人々がこの作品に祈りを捧げています。
15世紀末、イタリアルネッサンスの最盛期、きら星の如き才能あふれる人々が集ったフィレンツェのメディチ家で若き日を過ごしたミケランジェロ。
その後、壮絶なる88年の生涯を全うしたかの天才。
ミケランジェロ展・天才の軌跡、この秋9月6日(金)より国立西洋美術館で開催です。
本当に楽しみです!
(風太)
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