トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2013.10.24
コラム …埼玉の余話
阪急阪神ホテルズの食品偽装事件を軽くみるべきではない。コンプライアンスの劣化もいいとこだ。役員は責任を取って減俸処分となるそうだが、軽すぎる。要するにペテンにかけていたということだ。ペテンは、いかさま。詐欺だ。しかも有名なホテルのレストランだけに、罪は深い。食材は調理してしまえば殆どわからないというから、恐ろしい話しで、有ってはならないことだ。まだまだペテンの奥は深いにちがいない。ある個人経営の老舗の主人が「自分達は信用一筋で料理を作っている。冗談じゃない。一緒にだけはしないで欲しい」と切実に語っていたのが実に重くきこえた。羊頭狗肉とはまさにこのことを言うのだ。どうも近頃の社会はこの手の話しが多過ぎる。料理だけではない。優孟衣冠といって、人間も外見だけは良いが、中身はまったく違って悪質な者達がかなり世間をにぎわしている。学歴にだまされた。ポスターにだまされた。政策にだまされた等々。話の種はつきない。料理のペテンは一方的にだました方が悪いが、その他ペテンは、ペテンにかけられた側にも多少の罪はある。欲目や、学歴信仰、人物鑑定に甘さがあるということも否めない。しかし一番肝心なことは信用と信頼が世の中の礎だということであり、それだけにこれを裏切ったものは厳しい制裁が課せられる社会こそめざすべき健康社会の証しになるのではないだろうか。
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