トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2014.2.13
コラム …埼玉の余話
「老騎れきに伏すとも志千里を走る」という中国の言葉を今さらながらに思い出した。
都知事選に於ける、細川、小泉コンビの画像を目の当たりに見たからだ。老いは年齢ではない。心の持ち方次第だ。
しかし客観的に観てしまった老いもあることだけは如何ともしがたい。
小泉さんの白髪はさらに白くなり、シワも増えた。
滑舌はかなり衰えて、聞きにくかった。絶叫すればするほど、哀れに見えた。
細川さんは力無くメモを見ながら、街宣車から話しかけたが、実に頼りなかった。要するに見苦しく惨めだったのだ。老醜とすら見えた。しかし、このコンビの志は立派だった。2人とも総理大臣まで勤めあげた天下人にはちがいないのに悲しい劇を演じてしまったのだ。昔、千里を走り抜けた名馬だった2人なのだから、むしろその志を後継の者に伝え、志の全うをはかった方がよかったのではあるまいか。高齢社会の手本のようなかたちで、スタートしたが、失礼ながら馬脚をさらけ出してしまった感が強すぎてならない。だから中国の故事が、今さらながらに浮かぶのだ。
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