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コラム …男の珈琲タイム
「校友会」という響きに反応して、自身の卒業した学校、学生時代に思いを馳せて入会した。卒業してから30年近く経ってからだ。新社会人として世間に揉まれながら、母校の野球、駅伝、ラグビー、フットボールなどスポーツ大会が放映されていても特に関心を寄せていなかった。卒業してからの仕事が人生とかみ合わず、自分自身の社会的立場を卑屈に思い、同窓会に出席出来なかった。年を重ねるごとに同世代の出世ばかりが気になり、ますます卑屈で自尊心ばかりが強い人間が形成された。建学の精神「自由と進歩」とは程遠い自分が惨めであった。「チャンスをつかみたい、チャンスを成功に結び付けたい」そう願い挑戦して数十年が経っていた。「負け」続きはなぜか。多少輝いた時期もあった。過去が頭をよぎり、過去の自分にすがりながらの生き方。「何処で道を間違えたのだろう」とそればかり考え、飛び出していく勇気さえ失っていた。そんな時、「わが母校を誇りに思う」人物に出会った。瞳の奥から自信に満ちた光を放っていた。「歴史と伝統がある素晴らしい学校を卒業していますね」と語りかけられたとき、学生時代の将来を夢見ていた自分の姿が心に映し出された。「卒業した学校を誇りに思い、社会に参加して堂々と同窓会に出たい」と思いが込み上げてくる。ひねくれている時間など無いのだ。そして過日、埼玉県内のとある大型選挙に携わった。「勝った!」勝ちという瞬間に込み上げ溢れだすものを拭い去ることはできなかった。
校友会に参加。みんなで校歌の合唱。ひとり誇らしげに歌う自分がいた。「おお、わが母校!」
(白坂 健生)
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