トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2014.7.3 「増長という性」
コラム …埼玉の余話
どうも人間という生物は増長する性からは逃れられないのかもしれない。
埼玉県議会の動きも、おかしすぎる気がしてならない。七百万県民の負託と責任をもたされているのにそのふんいきすら感じられない。知事の集会への禁足令。そして、旧大宮市役所跡地交換についても、権力をかさにきた貧しい姿を露呈しすぎてはいないか。しかもおそらく一人の人間の指示によって、選良達が右へならへをしている格好は情け無さを超えて恥をさらしているとしか思えない。
増長はある種、卑しい姿だ。さらにいけないのは権力をかさにきて増長している者達をより悪化させている多数の権力の使徒達なのだ。県議会で無所属になってしまった人達は議場ではほとんど、発言できずにいる。無所属は政治的仮死状態なのだ。もし、仮死が長く続くようだったら辞あるべきだ。千五百万近くの報酬をもらう価値などありえないではないか。
国も然り。官邸主導で他の国会議員達は物言うことすらひかえてしまう。
安倍さんの手法はとにかく荒過ぎる。安倍さんが目指すことが、例え国家にとって必要なことであっても、もっともっとていねいに親切でなければ国民の共感と理解はえられない。
安倍さんの祖父だった岸総理はいかにも強権をふるう持ち主のような誤解をうけてきたが、つねに民主国家のあり方を真剣に考え、決して性急さを求めなかった。いわゆる大人の政治家だった。
集団的自衛権すなわち戦争というヒステリックな反対を唱える人達を逆に正当化させてしまうような安倍さんの政治手法には危険性を感じてならない。権力者の無暴的恐さだ。権力は恐いほどの病源菌を内臓していることを、自民党という帽子を深くかぶりすぎてしまった人達は心すべきだ。
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