トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2014.9.17 「俺が俺がのこと」
コラム …埼玉の余話
9月定例会で来年の県議会議員の選挙区が調整され新たな選挙区に統合される。
そういえば、まだ一期生の県議会議員のAさんは難産の末、やっと政界にうぶ声をあげた。しかし、うぶ声がすっかり自慢ののどとなった。「俺が俺が」といつも歌っていて、支持者への感謝をすっかり忘れてしまった。「もうやらない」と多くの人が言い出した。早くも対抗馬が出馬の準備をしだした。若くてイケメン。そうなるととても勝てそうもない。Aさんの「俺が」節のトーンがすっかり低くなって、頭を下げだしたが世間の風は残暑というのに冷たくなっておさまるところをしらない。“歌を忘れたカナリア”という歌があったが謙虚さや恩を忘れてしまった政治家は行く先が惨めだ。
昔、Nさんという県会の長老がいて「俺が俺が」の「が」を捨てて「おかげおかげ」の「げ」で生きろと後輩たちにさとしていたが、どうして「が」が捨てられないのだろう。頭を下げていて何の損もないし、ケガもないのだ。
近頃の地方議員の程度の悪さはマスコミでもおなじみだが選挙民が悪い。人を見抜けないからだ。政策をみて選ぶというインテリぶった有権者を見受けるにつけ、絵にかいた餅でどうして信じられるのだろうか。あくまで人間だ。実行する誠実さのない人の政策だけみていては必ず見誤るのは必然だ。その人の政治信条こそ第一とすべきだ。もっともこれまた嘘を書かれたのではもともこうもなくなってしまう。民主主義のもっとも難しいところだ。
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