トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2014.10.1 「二十五歳からの手紙」
コラム …埼玉の余話
政治を若い者に託したい。と思うほど青くはないつもりだが、全体の二割程度は常に若者がいることの方が良いと思う。健全な姿といっていい。
七期も八期も議会に席をおき続けて、何ら県や市や将来のために生命を燃やす事が不可能になってしまった老議員は醜悪以外のなにものでもない。老害はゴメンだ。しかし、何ら経験をもたない青さだけの議員はやはり若害としかいいようがない。政治はやはり、老壮青で成り立っており、老いは一割。壮は七割。青は二割程度が適温の政治状況をかもしだすものだ。
それはさておき、二十五歳からの手紙のことだ。先日、市議に立候補する二十五歳の青年から手紙が届いた。しかもしっかりとした毛筆だ。高校生の時から政治を志した。直感的な使命感をもった。そして人には生まれた時から一つの役割を持たされてあるのだと書いて来た。幕末の医師であり、兵学者として活躍した大村益次郎を、彷彿させた。大村は近代兵学の元祖だ。大村は真直ぐに己の使命と役割のために生命を賭けた。
司馬遼太郎は、「花神」という小説を書き、その主人公はまさしく大村だった。
二十五歳の青年はさいたま市をかけがえのないまちにしたい。そのために一流企業も捨てた。政治の劣化に挑戦する彼に、手を差しのべたい衝動にかられた。
大志こそエネルギーだ。大志こそ時代の歯車を大きく回転させるのだ。あと半年、大事な地方選が始まろうとしている。
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