人が生きると書いて人生。

人生とは何かときかれたら水戸黄門の歌を思いだす。

「人生、楽ありゃ苦もあるさ♪」

そう、喜び、楽しみも人生、そして哀しみ、苦しみも人生。

人生が楽だったら人は生きる意味など考えない。人生が苦しいだけなら生きることをやめたくなる。

両方が組み合わさるからこそ、春夏秋冬のように人生が深く味わいのあるものになる。

先日の選挙で我が友が涙をのんだ。

彼は能力もあり、人間力もあり、何よりまちをよくしたいという情熱があった。

よどんだ金稼ぎの政治家とは違い、以前の地位と高額な報酬を捨て、ただ情熱で突っ走った。

そして、汚れをしらない彼が、未熟さゆえに負けた。そう戦いに負けただけ。

なぜか。どの候補者より、彼は優れていたが戦うにはまだ未熟だった。

熟練の政治家は戦い方を知っている。汚い知恵がでてくるものだ。

そして党の力とかお金とか余分な力が加わるのが選挙という戦いであるから。

もしかしたら、優等生、できる男を突っ走ってきた彼への神様からの試練なのかもしれない。

生きている以上、人生は試練でありまた挑戦だ。試練を乗り越え、新しい挑戦をしてこそ、人は成長する。

また何年後、ひと回りもふた回りも大きくなっていく彼をみるのが楽しみだ。