日々、人生をいかに楽しもうかと考えている私は、はっきりいって大きな悩みもなく、毎日が充実している。そして、友人から「悩みはないの？」と聞かれると、「ハッピーだ」と言い放つ。まあ、私の場合、天性なる楽天思考と欲をかかない性格のため、その答えが成り立つものだ。

そんな私に神さまは定期便のように、「プチな苦」を与える。

「人生楽ありゃ苦もあるさ」という言葉を思い出させようとしているのか、本当の苦しみの前に手を差し伸べてくれているのか、そのへんは神のみぞ知る。

以前のこの「プチな苦」を並べてみると一般的には不幸な女だ。さすがにすべてをここで披露するのもお恥ずかしい。一つ挙げるとすれば、２年前の大きな事故。

停車中の私の車にバイパスを走るノーブレーキの２トントラックが激突。車は大破。生まれて初めて救急車のお世話になったのである。けがもなく、なんとラッキーだったことかと、誰よりも幸せに思ったのは私であろう。

そしてまたプチな苦が襲ってきた。

病名はさておき、メジャーな胃の病気と伝えておこう。

お医者さまから当分はアルコールを控えてくださいと言われ、頭のなかでルビー色の美しい液体がさようならと手をふっていた。私のある種のガソリンでもあるその液体が、おさらばしていく…これはとても不幸せなことだ。この思いも数分、ではどのようにそれにかわる楽しみを見いだすかと頭を切り替える。

頭の中には多くのものが溢れてくる。こんなにいっぱいあるではないか。

ゴルフでしょ、観劇でしょ、・・なあんて言っているうちにすこぶる元気になってきた。

まずはダイエットのために避けていた、胃にやさしい美味なるカステラをいただきましょ♪

ああ人生楽ありゃ、また別の楽ありだ♪