コラム …埼玉の余話
・ここのところ、麻生さんが頑張っているようだ。川越では6,000人、熊谷では3,500人、東松山では3,000人もの聴衆がおしかけたという。熱気もそれなりにあったというから、もしかして、マスコミの予想に反したことが起きるかもしれないと、支持者達は喜んでいる。なかには、これで埼玉県は5人くらい小選挙区で当選だと早合点している人もいるという。
・それにしても、必死でなければならない候補者が片手をポケットに突っ込んだまま握手をしているのには驚いた。人をナメるにもいい加減にすべきだ。握手は親愛の情を惜しみなく出し合うところに意義があり、形式だけの握手はいかに冷たく、そして愛情がないかの証しであるかを知らなければならない。
・自民党のある候補は、古い支持者をみんな遠くの方に追いやってしまうことで有名だ。やはり旧友、旧交を温めてこそ、新しい開拓をするのが、人間の道だ、筋だ。しかし、この人は堂々と「筋を通す」とポスターに書いているから、わからなくなってしまう。
・選挙がいかに風に左右されるからといっても、普段のコミュニケーションを抜け目なくとっていれば、風のことなんぞどこ吹く風だ。80パーセント以上の政治家はこのコミュニケーション能力に欠けているか、怠っているかのいずれかである。
・8月30日に無血革命が起こるのは8割くらいの確率らしい。だとすると、この勝者は余程の誤りがない限り、2年~3年は政権を保つだろう。さいたま市議会の多数を占める“いじめ組”も相当の覚悟をしておくべきだ。
・埼玉県議会も全く、変わるだろう。上田知事をしっかり支えている自民党も少数派に転じる可能性がある。埼玉の政治も時代の波の中で予測不可能な事態になることは、想像するに容易だ。
・自民党の元県議のFさんは怒りをこめて言っている。「政変が起きた方がいい!だいたい後期高齢者なんていう余計な名前をつけやがって、とんでもないことだ!」
こんなところにも政権交代の想いがあるのだから、たるみきった党は、やはり一度は下野をすべきなのかもしれない。
・自民党は下野と言ったが、もうこの党は、やることだけやってきた党と言った方がよく、いわゆる賞味期限が切れた党なのかもしれない。新しい日本は、もう一度、政党の再編が必要なのだ。少なくとも二大政党制というならば。
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