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コラム …男の珈琲タイム
文部科学省が日本史を近現代史から学ばせる指針を示した。既述したが賛成だ。
特に今年はあの痛ましい太平洋戦争での敗戦70年にあたるからなおさら意義深い。
最近知ったのだが、天皇陛下が、日本が戦争へ突き進んでいった原因に昭和6年の満州事変をあげていたことは勉強になった。
勉強の意味は「ハインリッヒの法則」を知ってからより深く思ったということだ。
つまり、1件の事故(アクシデント)が起きるまでには29の出来事(インシデント)と、さらにその陰に300の異常があるということだった。
29の出来事も300の異常も目に見えないような小さな出来事が含まれている。いわゆる兆しだ。
満州に配置されていた関東軍の暴走が兆しの頂点だろう。
事実上の指揮者は石原莞爾だったのか。莞爾は単なる暴走軍人ではなかった。博識。秀才。そして田中智学のつくった国柱会という宗教団体の熱心な信仰者だった。
あの宮沢賢治も著名な政治家の多くも国柱会に傾注していた。そういう背景の中で石原は満州に「王道楽土」「五族協和」のスローガンを掲げ、石原独自の夢を追った。
歴史は科学ではない。人々の夢や痛み、哀しみの集積だ。それだからこそ今生きる人達の教訓となるのだろう。
近現代史を深く学ぶことは、戦争を二度と起こさないための確かな指針となるだろう。
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