コラム …埼玉の余話
・県の人事で部長に昇格したA氏。外郭団体の理事長だった時の経験が、実に勉強になったという。確かに、人は一度は組織の外へ旅立つことも大きな学習になるのだろう。県民のためにも良き人事だ。
・塩川埼玉県前総務部長が新しいポストの企画財政部長に。企画財政といえば、地方行政の最も要の部。畑県政時代も部長職のトップといわれていたが、新しく復活したこの重要な部のトップの才腕に期待。
・知事室長のポストは特殊なポストだが、知事直轄ということもあって、別の意味で重い部。その部長(室長)の杉田氏が現役のまま、農林公社の理事長へ。
今の橋本副知事も半年間、外郭団体に行っていただけにその今後が注目されている。
・鳩ケ谷市役所のエレベーターは、“職員はエレベーターの利用を控えること。地球温暖化のためにも 省エネのためにも”と、しっかりとした文字で記されている。
市民本位、地球環境浄化と、市民の間で大好評だそうだ。
・さいたま市議会の会派の再編は、来年、市長選ということもあって注目を浴びている。自民党市議団は二つに割れたが、いまのところ異床同夢。そのうち、異床異夢となって、市長選に結構な影響を与えるのか否か。一方では、論客ぞろいの無所属クラブと民主党の統一会派も面白い。両者、書面を交わして正式な形だが、さて、執行部の対応もみどころ。
・市長選は大統領制だから、議会の意志とは別のところにある。選挙の前哨戦はもう始まっていて、女性のN氏、H氏、大宮方面のT氏の名前も浮上してきていて、結構騒がしい今日この頃だ。たくさんの候補者が出れば出るほど、現役有利という見方が多いが、大物氏が出馬するとそうも言っていられないだろう。
・県西に住み、かつては飛ぶ鳥も落とす勢いで事業を展開したO氏が亡くなった。75歳。晩年は自己破産し、裁判も十数件抱え、側近まで皆敵となった。人の禍福ほどわからぬものはない。
・ある地方の政治家が亡くなった。享年77歳。市議九期も務めた現役中の死だった。生涯、妻をもたなかった。だから孤独死だった。残ったのは何千万という借金だけだったという。人は皆、死ぬときは孤独だが、この人の場合、まさに孤立死だった。
・橋下大阪府知事が泣いた。結論からいって、みっともない。節のないタケノコのようで、あまりにも幼い。感動の涙は許されるが、リーダーとして反対者の前で泣くのは、政治家劣化時代の象徴的光景だ。
・情報の時代。コミュニケーションの手段も情報機器が主流となってきたが、メールの使用が群を抜いている。しかし、メールは顔も声も見えない。血が通わない弱点。補うのは携帯電話。一番濃いのは、会って話すことなのだ。商談然り。上司、部下も然り。
しかし、それにしても対応が遅い人は、やはり一流にはなれない。携帯やメールの使用法や出方で、その人物評価が定まってしまうのもこわい。
・幻冬舎は、必ずベストセラーを作るという神話があるくらい、この出版社の伸びは著しい。この幻冬舎も創立の頃は、わずか3~4人の会社だったが、独特の手法であっという間に業界の雄の一翼を担うほどになった。
オーナーであり編集長でもある見城徹は、『編集者という病い』のなかで、売れるコンテンツを4つの要素に分け、①オリジナリティがあること②明解であること③極端であること④癒着(背景)があることを大胆に提出している。要するに、平凡であってはどの企業もつぶれるぞという警告。非凡なる人は、滄海の遺珠の如く、というところか。
・県議選の再選挙があった旧上福岡地区の選挙風景は、聞けば聞くほど、知れば知るほど、滑稽だったと言ったら失礼か。民主党は、桃太郎作戦が目立った。旗を持って6~7人で練り歩く。地元の人は誰もなく、他地区の県議まで借り出され、唯のし歩く。
自民党は自民党で、本気で中野氏を応援するものは支部内部ではなかったという。これまた地元ではない人たちが応援にやってきて必死?だったとか。選挙の基本はまず、まわりが候補者に惚れるという大原則を忘れてしまっていた。マスコミも唯、国政の流れだけで地方選を評していても決してリアルではない。
・“わたしたちの生活はどうしてくれるのだ”このところ新聞の投書欄にも、下請経営者や労務者の悲痛な訴えが増え続けていることに自治体の首長たちはどれだけ耳を傾けているだろうか。
工事が唯安ければよいという考え方は、全くその犠牲者の姿をみていない。大きな会社が、安く請け負って下請けに全く利益を出させない図式が今の情況なのを知っているのだろうか?
働く人たちが少しでも夢を持てて、家庭を守っていく型がなくなったら、まさしく地獄図だ。これは余話では済まされない。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR