コラム …埼玉の余話
選挙後記5
・民主党の圧勝で地方議会にも異変が起きている。蓮田市はこの民主党勝利を見越して保守系の市議の数人が民主党へ入党していたし、春日部市の市長選も保守系の候補が民主党入りするという。そうなると、県議会もおかしな動きがでてくるのは必須。自民党B組と言われているなかから早くも民主党に秋波を送りだしてきている者もいるという。
・ その前哨戦として、来春の県議会の議長選が注目される。必ずしも、自民党から選ばれるとはいかない。民主党等の会派と組んだ議長が選ばれても不思議でないという話がもっともらしく伝えられている。
・意外に知られてないのが、高知県の知事を長らくやって今回の総選挙ではダントツトップを伝えられていた橋本大二郎氏の落選だ。新党立ち上げに乗り遅れ、何のための国政転出なのかの理由が全く薄らいでしまったことと、元総理の橋本龍太郎の弟ということが、自民党を嫌ってしまった有権者にそっぽを向かれてしまったことも事実に近い。その証拠の一つとして、大二郎氏の甥っ子の落選があげられる。同氏は岡山県選出の現役の衆議院で元総理橋本龍太郎氏の長男ということからして、今回の民主躍進は国民の感情の噴火だと言って、なおあまりあるものがある。
・しかし、この民主党を勝利に導いた導師様は小沢一郎氏だが、党首の鳩山氏も幹事長の岡田氏も皆、旧自民党経世会の出身であり、青臭い民主党の諸氏はこの事実をしっかりと見つめ、深く学ぶことだと思うが。
・とにかく、なんともはや小者なる者が当選してしまうのが小選挙区制度の宿命。例えば県議会時代、一般質問の原稿すら書けなくて泣いてしまった人だって赤じゅうたんなんですから――とは県庁OB、S氏の述懐だ。
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