コラム …埼玉の余話
・さいたま市の市長選もにぎわいを見せ始めてきた。中森さんまで手を挙げた。前回、1万3千票差まで追い上げた実績(?)がある。しかし、1対1の選挙選はその人の人気とか力ではなく、相手に入れたくないからという票がそのまま他者に流れる物理現象が多分にあるということを忘れてはならない。
・さいたま市長といえば、県知事と同格。やはり最低限の品格と見識を持った人がその座に坐るべきだ。しかし麻生さんの例をみても分かると通り民主主義は矛盾だらけだ。時にはとんでもない人をリーダーにしてしまい、そのツケは皆、有権者にまわってくる。
・見識のほかに感性の悪い人は、政治家になってもらいたくない。しかし、残念ながら世は逆だ。群馬選出の山本一太氏の言動をみていて、ああ感性なんて求める方が間違っているんだといつも自らを慰めている寂しさ。
・川越市長選も注目に値する選挙だ。川越といえばやはり、埼玉でもトップレベルの市だが全国でも有名なる歴史の都だ。そのトップになろうと、元市長の次男、川合氏と舟橋市長の副市長だった細田氏がまず名乗りを挙げた。細田氏は地味な人だが、農政に明るくそれだけに農業畑には強固な基盤を持っている。土の人達は地上戦に強い。何よりも人海戦術にたけているからだ。一方の川合氏はどちらかというと、学識者層に強い。空中戦術が得意の方のタイプだろう。しかし、戦いの基本は人海戦という地上戦にある。そこにうまく空中戦を加えたものが勝つ。民主党の強みと弱点はほとんど空中戦しか知らないというところだ。
・人を侮る人は、やはり戦いには負ける。敵を知り、己を知るということは孫子の兵法をとくまでもなく絶対的条件だ。さいたま市長選の候補者はそれぞれ他者を侮っている光景がたまらなく可笑しすぎる。
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