コラム …埼玉の余話
・さいたま市のある中学校は生徒のうち約半数が、生活保護をうけている家庭の子だという。これは大変なことだ。なかには一日のうちの食事は一食だけ。しかも学校の給食だけだという。経済がいかに疲弊しているかの証だ。子供手当なんていうことではとても救われない。逆に財政が苦しくなって、福祉対策そのものがおろそかになってしまうではないか。地域経済の振興、景気の浮揚、等、なんと言っても経済ありきだ。コンクリートから人へなんて言葉は信じたことがない。コンクリートから金を生み出す知恵こそ政治だ。
・沖縄の密約問題で、鬼の首をとったように喜んでいる民主党に、本当の政治ができるのだろうか?大胆に表現すれば、人の世は表向きだけでは決してすまされない。沖縄返還を第一義に考えた場合、最良の策をとるのが政治だ。密約は絶対ダメとしたら、本当の果実がとれない場合はよくあることだ。何が、国民や市民を救うかと究極の判断を迫られた場合、心に誠あれば、密約も可なりではないか。かつて明治の元勲、大久保利通は「心に誠あれば陰謀もまた可なり」といった。至言ともいうべき、大人の政治家の言だ。
・あの相川(前)さいたま市長が、今度は、さいたま商工会議所の会頭になるという情報が走り回っている。もし事実とすればいかがなものか。敗戦の将は黙として政治経済を次なる人に任せるのが潔い人の道ではないだろうか。さいたまの経済人も、その辺は良くわきまえて、本当の経済人で地域の経済の振興をはかるべきだ。また、新しい政権も、大敗した前市長が経済界に居座るというのでは、市民の本当の意味の負託に応えにくいではないか。
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