コラム …埼玉の余話
・小鳩が去って、埼玉の民主県連も少し勢いづいた感がある。しかし、県議会における民主党議員団のあり方と、中央のあり方には意味不明な部分が多すぎる。八ッ場ダムにあれだけ反対しておいて、3日定例会の八ッ場ダム建設費予算案には全員で賛成してしまう。民主党の小鳩は政治と金の問題だけでなく、非民主的手法と、クルクル変わる鳩の目に国民が怒っていることに何故気が付かないのか。
・“泣くな小鳩よ”という歌が、昔、大ヒットした。今回泣いているのは、「小」の方。社会という教科書をほとんど読まずじまいで、それこそ社会的には子供のままで大人になってしまった「小」の方は、相変わらず無愛想な顔で、「もう鳩なんて飼いやしねえ、やっぱり子雀たちがいいなあ」と嘯いているに違いない。そこへいくと埼玉県政のボスは、笑顔もうまいし、人の心をくすぐるにこの人以上に長けている人はおるまい。「いら菅」といわれる方も、――市民運動から出てきたが故に、国民の本当の部分の心のヒダを知る術もあるまい。
・“泣くな小鳩よ”もあるが、“泣くな乙女よ”もある。福島さんも辻元さんも泣いた。連立から放り投げられたから(いや失礼)離脱。大臣を辞めさせられたからと言って、泣くもんじゃない。まして、テレビの前で辻元さんに至っては、前原さんに抱きついて泣いた。そんなに前原さんを抱き寄せたかったのか。もっとも、社民党という党は狭量な党だという評判だ。もっと多くのことを抱き寄せなくては政治はできない。そんな発露が前原さんとの抱擁になったんだろうきっと。
・浦和の薬局の主人が言っていた。“誰が総理になったって、マニフェスト、マニフェストと言っているようじゃ、小さ過ぎます。だいたい、横文字の薬局なんて、みんな駄目になってますよ”だって。真偽は定かではないが、とにかく口先政治はゴメンだ。自民党よ“男はだまって自民党”というキャッチを作ってみたら良い。まして埼玉県連だけでも売り出せば、サッポロビールの票はかなりは居るだろう。“男はだまってサッポロビール”が売りだったのだから。
・世の中は黒か白かだけでは息苦しい。第3の色があってこそ、安定と調和があるのだ。政界も同じ。自民か民主かでは、選択の幅が狭過ぎてしまって、本当の民意が反映しない。だから、健全な第3極があるのが一番良いのだ。みんなの党の人気が高まってきているのも、そんな背景があるからだ。みんなの党も、その他の党も小異を捨てて大同団結をすべきだ。それなのに埼玉に又、日本創新党も候補者を立てる気配がある。何をかいわんやだ。喜ぶのは民主党だけだ。
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