コラム …埼玉の余話
・10回連続当選で、大臣を2回も務め、一時は総理大臣候補とまでいわれた民主党の鹿野道彦氏は4年前に落選、涙を飲んだ。しかし、過去を全て反省し、辻立ち、辻説法2,000回を実践、見事今回返り咲いた。そして、農林水産大臣に就任、その手腕が期待されている。人は落ちた時、苦汁を飲んだ時、真の姿がわかる。鹿野氏の反省心と自己分析、組織の見直し策こそ政治家も政治を志す人も大いに見習うべきだ。人はたった一度でも権力の座に着くと、世の中の事がわからなくなってしまう困った生き物なのかもしれない。
・評論家の大御所、小林秀雄は反省なぞと軽々しくするなと舌鋒鋭く説いた。すなわち、本当の反省心は身を切るほどのものでなければ反省心とはちゃんちゃらおかしい、身をもって厳しく実践して他が認めてこそ、反省心の証と言ったのだ。選挙で失敗して、心の中に少しでも他者のせいにしている薄っぺらの精神からは何も生まれないということなのだ。選挙だけではあるまい。人生の過程において全ての事にいえることだ。
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