コラム …埼玉の余話
・金子(善)前国会議員はどうしているのだろう?不思議なことに側近のB氏からの質問だ。自民党の支部長からはずれて、今、金子氏は今後の人生を模索しているという。それにしても官僚のエリートから代議士にまでなって、落ちて、その後の姿がわからなくなっているとは寂しい限りだ。物事は、人、物、金で動くとしたら、そのうちの一つでも欠けたらリーダーは難しい。ただし、人、物、金とは、一人の人物が全てを所有することではない。本当の参謀がいて、そのことに備える知恵を授けることなのだ。悲しいかな、落選中の諸氏には参謀と名の付く人が見当たらない。荒っぽい表現だが、「帝王学」の要諦は、リーダーとNo2、もしくはリーダーと参謀の存在を説いているのだ。
・検察審査会なるものの是非は問わない。プロの検察の凋落ぶりを見れば、素人集団が何だと言うのは暴言だ。小沢氏の失敗は一般世論の感情を無視しつづけたことにあるのではないか。政治はあくまで国民のためにあるにもかかわらず、高飛車で傲慢でありつづければ、いつか世論のしっぺ返しにあうという。単純な論理を忘れてしまった結果ではないか。この小沢氏にも軍師や参謀は居ないからこうなるのだ。かつて政界の牛若丸と名を馳せた山口敏夫氏もつくづくと言ったものだ。“考えれば私には本当の軍師がいなかった”と。権力の座は、俺が俺がの「我の座」なのだ。この権力の罠にほとんどの人がひっかかって失敗することは、歴史を学べばすぐわかる。
・政党の支部長は、まず、よって立つべき政党自身のことを第一義として考えることが肝心なのは自明の理だが、埼玉の自民党支部長も民主党支部長も、自分の選挙を優先して行動していることが見え見えだ。来春の統一選にそのことが大きな影を落としそうだ。ある有力な地方選の候補者が、一年近くも支部長に待ったをくらって、遂に耐え切れなくなって“もう他県から出馬します”と言明。それを聞いた支部長は、ただ感激して握手したという。あの時の握手ほどうす汚いものはなかったと、候補者氏は嘆いている。民主党でも自民の票を少しもらっているとか。その逆も同じだが、こんな自分本位の事をやっていてはいつまでたっても政党の成長は望めないし、信頼感がなくなってしまうのは事実だ。
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