トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 深谷シネマ移転再開の日々をリアルに描いたドキュメンタリー『街のひかり 深谷シネマ物語』が公開
教育クリエイター 秋田洋和論集
2002年に旧さくら銀行跡地にオープンし、8年後の2010年4月に300年の歴史を持つ酒蔵跡へ移転した深谷シネマ。区画整理に伴う立ち退きに絡み移転再開する深谷シネマ移転の舞台裏を通して、街と映画、映画館とそれに関わる人々の姿をリアルに、克明に追ったドキュメンタリー映画『街のひかり 深谷シネマ物語』が、3月13日から19日まで深谷シネマで上映される。
映画は、映画美学校で講師を務める、記録映画の分野の第一人者・飯塚俊男監督のもと、「スタッフ(受講生)は全員助監督」というコンセプトの元で制作された。講師と8人の受講生によるコラボレーション作品である。
映画は、旧中山道沿いの宿場町として繁栄しかつては映画館が3館あったという街の歴史から丁寧に描写される。2002年に竹石研二さん(NPO法人市民シアター・エフ理事長)が支配人としてオープンさせた当時はスタッフは無給で働いたこと、経営は決して楽ではなく今回の移転にあたっても多額の費用がかかることから反対意見も多くあったこと、資金ショートした分は竹石夫人が老後の蓄えとして持っていた貯金を提供したこと、そして移転を機に去っていくスタッフの姿など深谷シネマを取り巻く姿を決して美化することなく赤裸々に描いた。その姿を通して、映画と映画館、そして街を愛する竹石さんやスタッフ、周囲の人々の姿が温かく映し出され、未来への希望につながってくというドキュメンタリー作品だ。
昨秋のふかや映画祭で、一度上映されたが、深谷シネマでの通常の一般公開は初となる。
同時に、定時制高校のとあるクラスの入学から卒業までの四年とその後を追った記録映画『月あかりの下で ~ ある定時制高校の記憶』も公開される。
上映初日の3月13日には、2作品の上映オープニングイベントとして『街のひかり』の飯塚俊男監督と竹石研二支配人によるゲストトーク(13:30〜の回の上映終了後)や『月明かりの下で』出演者によるゲストトーク(1回目10:30〜の上映終了後)が行われる。他にも深谷シネマ横の七ツ梅酒蔵跡地での和太鼓演奏(13:00ころ〜)、“本音で語ろう生きづらさ~仕事・学校・家庭・社会…~”をテーマにした座談会なども開催される。
上映時間・その他詳細については、深谷シネマ(048-551-4592 http://fukayacinema.jp/)まで。
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