トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 自由な発想、アートの喜び・・・楽しさ満載の作品群アート・ブリュット・ジャポネ展
教育クリエイター 秋田洋和論集
ほとばしる生命力、常識にとらわれない大胆な視点、ひたすら豪華一点買い的なこだわり・・・。一言で言うと、その迫力と楽しさに衝撃を受けた。作品を観ながら、驚かされたり、思わず笑みがこぼれたり・・・。正規の美術教育を受けていない人たちが創り出すユニークな作品から、創造やアートの楽しさ・原点を再認識させられた。
アール・ブリュット。生の芸術。もともとはフランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによってさまざまな文化的な違いを超えた純粋な創造を示す概念として提唱されたものだ。現在、その言葉の意味は広がり、従来的なファイン・アートの評価や流通のシステムには収まりきらない、優れた造形作品や創造性を包括するような枠組みとなっている。
この「アール・ブリュット」の考え方は、障害のある人々によって制作された優れた造形作品の理解に役立つことから、美術関係者、福祉関係者らから高い注目を集め、取り組みが拡大中だ。
また、その造形的な大胆さや面白みは一般の美術ファンをも魅了し始め、2010年春から2011年初頭までパリのアル・サン・ピエール美術館で「アール・ブリュット・ジャポネ」が開催されている。総勢63人600点からなる日本の作家による作品がモンマルトルの丘の麓にある同館で公開されると、その力強い表現はパリ市民のあいだで話題となった。本展は、その凱旋展となる。
「アール・ブリュット・ジャポネ展」は、5月15日まで、さいたま市の埼玉県立近代美術館で開催中。観覧料は1,000円(大高生800円)。キュレーターズ・トーク「美術館とアール・ブリュットの現在」4月29日13:30~15:00、上映会「日本のアール・ブリュット パリに上陸するの巻」5月1日11:00~・14:00~も予定。
埼玉県立近代美術館
http://www.momas.jp/
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