トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 映画上映支援 SKIPシティDシネマプロジェクト第1弾映画『未来の記録』が14日から公開
教育クリエイター 秋田洋和論集
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にエントリー、ノミネートされた作品の中から厳選された作品について全国の劇場での公開を支援する「SKIPシティDシネマプロジェクト」の第1弾作品となる『未来の記録』が、5月14日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される。
プロジェクトの第1弾となる『未来の記録』(岸建太朗監督)は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010国内長編部門にノミネートされた作品。ほかに第20回TAMA CINEMA映画祭新人監督部門「TAMA NEW WAVE」グランプリ、第12回ハンブルグ日本映画祭(2011年)正式招待作品など高い評価を受けている。
二人の男女が、新しい学校を始めようと、かつてフリースクールだった古い家屋に住み始める。やがて一冊のノートを手に、大勢の生徒たちがやって来るが、そのノートには「思い出を残そう」との言葉。そこから物語は始まっていく。
主演を演じるのは、舞台俳優としても評価の高い上村聡、その恋人役は元モデルで女優として活躍中のあんじ。巧みな映像美と独特の時間感覚によって観客の五感を揺さぶり続ける新感覚のデジャブ映画だ。極限に追い込まれた俳優たちのリアルな演技は、フィクションの枠を超え、まるでドキュメンタリーを観ているような錯覚をもたらすだろう。
岸監督は、劇作家・宮沢章夫氏に師事し、演出助手を務める。02年、「映像制作実験動物 黒子ダいる」を旗揚げし映像作品を精力的に制作し多数の映画祭で作品が上映された。役者としても活動中だ。
若手クリエイターの育成・支援には制作資金の補助、撮影機材の提供などに加え、作品を上映・発表するチャンスを設けることが何よりも重要となる。彩の国ビジュアルプラザでは、これまでも出張上映会や映画製作支援プログラムD-MAP(2010年公開『ネムリバ』)などの事業を実施しているが、今回の試みは若手クリエイターにとってさらに魅力的なプロジェクトとなる。
良質な作品であっても劇場公開までたどり着くことができない若手クリエイターの作品は数多い。こうした作品の劇場公開を支援することで、商業的な成功を収めることのできるクリエイター誕生を後押しする。映画祭とその先にある劇場公開が1本のラインでつながるのだ。全世界から高いレベルの作品が集まるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭長編部門にチャレンジする国内の若手クリエイターにとってもモチベーション・アップとなることは間違いない。
『未来の記録』の公開は5月14日から27日まで新宿武蔵野館。上映開始は各日20:20から。5月21日から6月3日までは大阪のシネ・ヌーヴォX(17:40〜、19:30〜)。配給・宣伝 は、株式会社デジタルSKIPステーション。
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