トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 北辰テストへの疑問
教育クリエイター 秋田洋和論集
1993年の「偏差値追放」により学校で実施していた北辰テストが姿を消した。
一時は北辰テスト受験者が激減し、経営さえも危ぶまれたが、今では埼玉県内約9割の中学3年生が受験しているという。
月4700円かかっても受験する理由があるのだ。
県内ほとんどの私立高校が北辰テストの偏差値で、来年の受験を待たずに確約をくれるのである。
確約と言う言葉には問題があるらしく、加点という学校もあるが内容は全く同じである。
各学校の提示されている偏差値に達していれば、入試本番でよほど大きな失敗をしない限り合格なのだ。
これだけ北辰テストが重視されているのにもかかわらず、学校は全く知らず、三者面接などで偏差値に触れることは一切しない。
偏差値活用が禁止されていることに疑問を感じる。
さらに不思議なことは、この方法が全国的に取り入れているわけではなく、埼玉県や一部地域のみであるということである。
生徒や保護者は確約の情報を塾から入手し、自ら北辰テストの結果を持って私立高校の個別面談にいくのだ。
私が中学生の頃は、自らの進路を学校の先生と一緒に悩みながら決めたものである。
学校よりも塾が頼りとなっている現状に憤りを感じずにはいられない。
学校の役割とは何か?偏差値とは何か?改めて考えなくてはならない問題である。
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