トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 「大学進学率」の変遷から「大卒の肩書の価値」を再考する(2)③超就職氷河期の原因
教育クリエイター 秋田洋和論集
おそらく1999年(平成11年)から数年の「超就職氷河期」と呼ばれた時代も,今と同様だったのではないかと,私は推測しています。確かに景気は最悪であったけれど,氷河期の原因が景気のみとは私には思えないのです。(1)で示した大学進学率の変遷をもう少し詳細に紹介すると,実は4年制大学への進学率が初めて30%を越えたのは1994年(平成6年)であり,そのわずか3年前からおよそ5%もアップしています(1991年の進学率は25.5%でした)。さらに,ここからわずか8年後の2002年(平成14年)に初めて40%を越えているのです(ちなみに20%→30%とアップするのに22年間かかっています)。こうした数値から,私は「この時期にも大学生の質の低下が起こっていたのではないか」と推測しています。とすれば,企業側の大学生を見る目が厳しくなるのは当然です。進学率から見ると,やはり2000年前後には「学生がちょっとおかしいぞ」と企業が気づいていたと見るのが自然だと思います。この時期と氷河期が重なっているのは,単なる偶然ではないはずです。
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