トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 最近の大学生が考える「自分自身の将来設計」について②
教育クリエイター 秋田洋和論集
●将来の進路についての不安
大学生が抱いている不安を具体的に見ると,
「志望する進路が絞りきれない」32.6%
「志望する進路先に進む能力がない」 31.4%
「志望する進路で自活できるか心配」30.2%
「やりたいことがみつからない」 27.0%
「進路先でやりたいことができるかわからない」25.9%
といった内容が上位に並びます。
この項目で注目すべきこととして,この記事をお読みの方々には「やりたいことがみつからない」と答えた学生の多さを挙げておきます。
学年別にみると,1年生が33.1%,2年生が36.2%,3年生が31.5%となっていて,3年前の調査と比べても各学年で3ポイント以上の増加になっているのです。
進路を考え始めた時期を「大学に入ってから」と答えた比率が45.7%と高くなっていることを併せて考えると,大学生のおよそ半数が「将来何をやりたいか」という自分のビジョンを描くことなく入学し,なんとなく大学生活を過ごし,およそ3割が方向性を見出せないまま就職活動に突入している様子がわかります。報道でよく目にする「何十,何百社とエントリーしても落とされる大学生」が生まれる要因の一つには,「自分の適性や興味関心を見極められないまま就職活動を迎えてしまう」学生たちの増加が関係あるのかもしれません。
大学生活をより充実させるためには,「大学で何をやりたいか」「将来どんな職業に就きたいのか」という明確なイメージを持って入学してくることがポイントのようです。
皆さんのお子様は「将来の夢」をお持ちでしょうか。なれる・なれないは別として,こうした「夢」を持ち続けて大人になれる人は,今の大学生を見る限りそう多くないようです。
(つづく) 教育クリエイター 秋田洋和
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