トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 品格ある子どもの育て方第二章 品格の「土台」を小学生のうちにどう作るか(26)
教育クリエイター 秋田洋和論集
親としての覚悟を決めて子どもに接する
~あえて安心感を前面に出さないで接する~
確かに、この年代の子どもを持つ親は忙しいことは事実です。私自身も同年代の父親として実感することが多くあります。
そのため、多くの父親は仕事中心で子育ては母親に任せて無関心になりがちです。母親も仕事をしておられる方が多く、どうしても日々の生活で手いっぱいの方も多いでしょう。
子どもから発せられたSOSに聞く耳を持てればまだいいほうで、それを見逃してしまう場合も多いのではないでしょうか。
そうなれば親のスタンスとして、「忙しいから勘弁して」とばかりに見て見ないふりをしたり、イライラして子どもにやつ当たり、となっていくであろうことも理解できます。
友達親子になっていく親の多くは、このような現状が子どもにとってよくないことは認識できているのだと思います。
だからこそ、よき理解者であるスタンスを取って「なんでもO.Kよ、あなたは悪くないよ、好きなようにしてあげる(だからいい子でいてね)」とアピールしようとするのではないでしょうか。
これは「なんでも奢ってあげるよ、だから友達でいてね」という子どもたちの構図となんら変わりません。健全な人間関係の形成には程遠い現実であることを理解しておきたいところです。
親として、もう少しだけ子どもにアンテナを向け、子どもの様子を読み取る努力をしましょう。時間的には子どもと接点が少なくなったとしても、心の中では一定の距離感を保つように心がければよいのです。
壁になる、厳しく接するとはあくまでも演出です。無条件で子どもの味方はしないけれども、最後の一線では必ず助けてあげるからという安心感、これを子どもに伝えるのが親の仕事です。
子どもの成長のために、あえて安心感を前面に出さない接し方ができる親は、子どもが小学校高学年~中学生の時期に、決して友達のようなスタンスは取りません。一貫性が必要なのです。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より
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