トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 品格ある子どもの育て方第三章 「中学受験」で品格をどう身につけさせるか(38)
教育クリエイター 秋田洋和論集
品格形成を阻害する敵になってはならない
~受験を通して身につくことが必ずある~
2007年2月1日付けの読売新聞で、首都圏の私立中学の入試がピークを迎えたことを報じていました。その記事によると、1都3県に住む中学受験生は5万人以上にのぼり、過去最多だったようです。6人に1人が受験する計算になり、都内に限ると「3人に1人は受験する」という大手進学塾の分析が紹介されていました。
また試算では、1人の受験生が併願する学校数も20年前の3・48校から約6校に増加しており、「何が何でも私立」という受験生も増えているとしていました。
この仕事をしているせいか、相手が同業者である・ないに関わらずよく聞かれるのが、「秋田さんは子どもに中学受験させるの(させたの)?」です。長男が公立中に通っていることを伝えると、ほぼ100%「どうして中学受験させなかったの?」と聞かれます。
受験業界の最前線にいる人間が、なぜ子どもを公立中に行かせているのかというのは非常に相手の興味を引くらしく、今までにもう何回聞かれたか覚えていないほどです。
何回聞かれようが、私はいつも同じ答えしか返しません。というより返せないのです。私がいつもどんな話をしているのか、少々紹介させてください。
この本のテーマである子どもの品格について考えると、間違いなく勉強・受験を通して身につけることが可能な部分があります。
しかし、そうではあっても、特に首都圏の強烈な中学受験ブームを見るたびに、保護者のみなさんには悪いのですが「踊らされてるなぁ」と感じてしまう自分がいることを、正直に告白しておきます。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より
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