トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 品格ある子どもの育て方第四章 品格を育てられる「学校と先生」の条件とは?(52)
教育クリエイター 秋田洋和論集
なんとか変わろうとする学校には期待しよう
~先生は自分を客観的に見る時間を確保すべき~
客観的に見られることに慣れているかどうか、この部分については塾と学校では決定的に差があります。
当然ですが、塾は見られてナンボの世界。最終的に満足して帰ってもらえることを目標にしているので、ほとんどの講師は自分がどう見られているかには気を使います。当然摸擬授業などの研修もあり、相互に授業スタイルを研究したりもします。
それに対して学校ですが、私が知っている限りの学校においては、先生が他の先生の授業を見学するヒマがないというのが現状のようです。
私も先生方と話すようになってわかったことですが、先生方は別にサボッているわけではありません。みな研究熱心で生徒をなんとかしてやりたいと思っています。
でも残念ながら研究している時間がないのです。特に若手の先生方が抱えている悩みの多くが、私など第三者から見れば、先輩の授業を参考にしたり、相談すれば解決するものだったりするのです。
その時間が取れずに(授業時間が重なっていたりするので)、悪循環に陥っていることが多いようです。
忙しさに流されて毎日過ごしている先生方は、ほんの少しでもいいから自分を客観的に見る時間を毎日確保してほしい。それは教員・保護者を問わず品格のある子どもを育てる第一歩であり、この積み重ねが先生方のスキルを確実に上げてくれるからです。
だから、この小学校の先生方には「もっと自信を持って」と言いたいし、自分を含め保護者はもう少し長い目で見て応援してあげる姿勢が必要でしょう。
ある程度キャリアを積んだ大人たちが変わろう、自らを変えようとする姿勢は、必ず子どもに伝わり、いい影響を及ぼします。同じ公立の学校であっても、その取り組みには天と地ほどの差があることを知っておくことが必要だと思います。
何も調べることなく、学校や先生の悪口を子どもに言うだけでは何の解決にもなりません。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より
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