トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしては いけない80のこと第1章 子育て方針のタブ一(7)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもがちゃんとしていないから、ついガミガミ怒ってしまう~
小学生の子には、とにかくよく怒ってしまいます。まだ物事の加減や限度がわからない年齢なので、ついやりすぎてしまうことが多いからです。本来は失敗の積み重ねによって物事を覚えていくものですが、失敗の“被害”を受ける周辺の人間にとってはたまったものではありません。とくにいちばん被害を受ける可能性が高いお母さんは、「どうせまたやらかすんだから」と先回りして注意し、余計なことをさせないように気を配ってしまうのでしょう。それでも子どもは言うことをきかないので、最終的にガミガミ怒ることになります。
でも、それが親にとっても子どもにとっても習慣化してしまうと、チャレンジする姿勢が消え、大人の顔色をうかがう子どもになりかねません。
中学生になると、「言われたとおりにやってもうまくいかない」ことはいくらでもあります。だからこそ誰もが不安を感じるわけですが、そんなときに親からものすごい形相でガミガミと怒られる場面が脳裏に浮かぶと、当然子どもはさらに委縮してしまいます。「どうせ怒られるだけだから、最初からやらない」と拒否反応を示す場合も出てきます。
部活動の試合でも勉強でも、結果が求められる場面の前では誰だって緊帳します。
そんなときには、「ダメでもいいから、自分のやってきたことを信じて思い切りやろう!」と開き直るのがいちばん。しかし中学生では、このメンタルの切り替えが上手な子と下手な子が両極端に分かれます。とくに普段から親の干渉が強い場合には、うまく開き直れない子になってしまうケースが目につきます。
そして中学生には、「励ましがプレッシャーに変わってしまう」ことがあります。たとえば部活動の試合前日。「明日はちゃんとやりなさいよ!」と怒り口調でたたみかけるのはもってのほか。そうではなく、楽しく・おいしく食事をしましょう。子どもが未知の世界にチャレンジしようとしているときには、小学校時代とは違って「ちゃんとできなくて当たり前」という気持ちで接するようにしたいものです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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