トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 今秋公開、埼玉発の長編映画『ネムリバ』完成発表SKIPシティ国際シネマD映画祭2010で完成披露試写会も
教育クリエイター 秋田洋和論集
彩の国ビジュアルプラザによる若手クリエイター育成を目的としたプログラムD-MAP2009による長編映画『ネムリバ』の完成発表が、21日都内で園田新監督、主演を務めた小野まりえらが出席して行われた。
若手クリエイターにとって、制作した作品を劇場公開するチャンスがあるか否かが大問題であるが、D-MAPは、ユナイテッド・シネマ主催の「シネマプロットコンペティション」応募作品から作品を選出し、映画の企画開発、制作、劇場公開までの一貫して支援し、商業映画監督としてのメジャーデビューを促すことが特色の一つだ。
また、主演は埼玉県出身・在住・在学の女性対象のオーディションによって埼玉県在住の小野まりえを起用した。さらに、主題歌はミラクルボイスの歌姫として人気を集める埼玉県出身の中山うり。撮影も寄居町を拠点に県内各所を中心に行われた。このように埼玉発のエンタテイメントである点が、もう一つの大きな特色となっている。
映画の粗筋を見てみよう。アメリカから日本にやってきた主人公のミカ(小野まりえ)が辿り着いたのは、心地よい眠りを求める人々が集う「ネムリバ」。会話と添い寝をサービスとして提供するのだ。そこで添い寝スタッフとして働くことになったミカは、さまざまな悩みや不安を抱える客や一風変わった同僚たちとの交流を通して、新たな一歩を踏み出す有機を得るという物語だ。
この作品でプロの映画監督として第一歩を踏み出した園田新監督は、「主人公のミカがコンプレックスを乗り越えて、最後にどう変化を遂げるかが見所」と映画をアピールすると、ミカ役の小野も「ラストには思い入れをある。特にそこを良く見て欲しい」と語った。
埼玉を代表して主役に選ばれ、撮影も地元で緊張したという小野。「米国人と日本人のハーフという役所。映画が不得意なので、ネイティブに近づくために英語の台詞をipodに入れて現場でも持ち歩いた。不安と緊張の毎日でしたが、撮影が進むにつれて自分でも緊張を実感」
そんな小野に対して園田監督は「脆さと力強さの両面を兼ね備えたミカに小野さんのキャラクターが合っていた。小野さんは『ミカは自分とかけ離れている』と言っていたが、リハーサルを通じて内面を掘り下げていき、最後はミカになりきっていた」と振り返る。
撮影のメインロケ地は寄居。「埼玉は都会と田舎の両面があり、寄居はまさに都会のエアポケットのような郷愁を感じさせる町だった。フィルムコミッションの方々は、炊き出し、交通整理と熱い情熱で映画を盛り立ててくれた」と園田監督。一方の小野は、「炊き出しでは、毎日美味しいものが食べられた。名物のモツ煮はあまりにも美味しく2杯も食べてしまった」と笑う。
『ネムリバ』は、今秋ユナイテッド・シネマ浦和ほかで公開予定。一般公開に先立って「SKIPシティ国際シネマD映画祭2010」期間中の7月25日14:00から彩の国ビジュアルプラザ映像ホールで完成披露試写会が行われる。申込は、①SKIPシティ国際シネマD映画祭公式サイトのイベントページより、②氏名、ふりがな、性別、職業、年齢、在住都道府県、連絡先(電話・FAX番号)を記入の上、ファックス(048-264-7778)で申し込む。申込締切は7月20日。詳細は、SKIPシティ国際シネマD映画祭公式サイト(http://www.skipcity-dcf.jp/)、デジタルSKIPステーションD-MAP2009係(048-264-7777)まで。
『ネムリバ』
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