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サッカーJ1の1stステージで浦和レッズが負けなしの快進撃で優勝を決めた。いっぽう、J2に転落し、レッズ好調の裏でまったく影の薄くなった大宮アルディージャも、ここにきて復活の勢いを見せている。
昨年までJ1にさいたま市のクラブが2つ入っていたのは高く評価されてよいが、優勝争いに加わることが多く、他を圧倒するほどのサポーター数を誇るレッズに対して、毎年下位に甘んじ、J1残留争いの常連で、ホームのNACK5スタジアムは空席が多いアルディージャだった。ところが、一昨年は前年終盤からの無敗を継続し、なんとJ1連続無敗記録を更新し、首位に立った。この調子なら「もしや」と思ったら、中盤以降は8連敗を2度も喫し、下から5番目の14位に終わった。
とはいえ、毎年どうにかJ1に踏みとどまり、「落ちない」ということでアルディージャのお守りは受験生に人気があったほどだ。その定評も昨年は覆されてしまった。
J2に落ちても1年でJ1復帰することは珍しくないが、なかなか浮上できない例もあり、アルディージャは後者のほうかなと案じていた。蓋を開けたら、最初はもたついていたものの、4月19日の大分トリニータ戦の勝利以後は負けがなく、6月21日時点で勝点43、2位に7差の首位に躍り出ている。特にホームの試合は8勝2引き分けで、ホームで弱かった昨年までとはすっかり様変わりだ。糠喜びに終わった一昨年の例もあるので過大な期待は慎みたいが、この勢いが最後まで続くことを願いたい。
首位になったとはいえ、NACK5スタジアムは空席が目立つ。数は少ないものの、アルディージャを支えているのはサポーターたちだ。私の周りにも、ホームだけでなくアウェーの全国各地に駆け付けている人や、仲間たちと編成した手話応援団のメンバーがいる。強くはないサッカークラブを応援し続ける心優しきサポーターたちが喜びを爆発させる日が来るのを祈らずにはいられない。
(山田 洋)
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