トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 「東芝の教訓」
コラム …男の珈琲タイム
「ぼくはね、A県で偏差値が低い高校をでたんですよ」と寿司屋の店長が半ば得意になって言っていた。客は両親に連れてこられた一人の高校生。「大学なんて、とても無理だし、大工にでもなろうと思ってたんですが、先生が大工さんは頭が良くなけりゃ無理。寿司屋にでもなったらといわれちゃってね」と店長は続けた。他の寿司屋さんが聞いたら怒るはなしだ。
大工さんでも寿司屋さんでも究極のところ頭が良くなければ成功はありえない。今の偏差値教育が、頭の出来、不出来に大きな誤ちをおこさせてしまった。偏差値汚染が子供達の未来を傷つけているのだ。学問は学問で、学問に得意なものは学者や官僚になればいい。そもそも高等教育は3割ぐらいしかついていけないというのが事実であり現実だ。だからこそ好きな道、得意な道を進めばいいのだ。そこで頭角を表していくことこそ健全な社会といえるのではないか。いま東芝という一流企業が不正をおかし世間をさわがせているが、いまから50年前、東芝は有名大学出身者のみを採用していたが、あるところまで成長しそのあとは下降線をたどった。そこで、某大学が東芝を調査し、態度能力の一流のものだけを採用した。
応援団長であったり、スポーツマンであったり、ようするに困難をのりこえたり、多数をリードしていく、態度の能力こそ企業のダイナモという考えがあたって、東芝を再び浮上させたのだ。
偏差値よさようなら、態度よこんにちはの社会こそ健全だと信じている。
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