トップページ ≫ 社会 ≫ 現職知事に対抗する候補者の第一声~塚田候補出陣式
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朝からぽつりぽつりとかかる雨が大暑の厳しさを癒やす7月23日、埼玉県知事選挙が告示された。自民党埼玉県連推薦、塚田桂祐候補の出陣式が正午より浦和駅西口にておこなわれた。順天堂大学天野教授の出馬断念もあり、自民党の不戦敗かという中であえて火中の栗を拾った塚田候補に対して、自民党の国会議員、地方議員が多数参集した。冒頭は地元埼玉1区選出の村井英樹衆議院議員による応援演説。「3週間まで塚田候補を知らなかった。」という正直な告白から始まり、「その後いろいろ知り合う中で埼玉を託せる人だと思っている」というエールで締めくくった。引き続き、田中良生衆院議員(埼玉15区)、古川俊治参議院議員(埼玉県)と、多選自粛条例を破ったことに対する上田知事批判が続き、応援のトリは新藤義孝県連会長による演説である。新藤会長は多選批判に加え、自身が地方自治を管轄する総務大臣の時に上田知事は一度も総務省に来なかったというエピソードをかかげ、今後の埼玉県の成長のためには国とのパイプが欠かせないということを聴衆に訴えた。
自民党国会議員の応援に続いて、塚田候補本人による演説が満を持してスタートした。勝つか負けるかではなく、正しいか正しくないかの戦いだと、多選自粛条例破りに対して捨石となる覚悟からはじまり、候補者本人が旧自治省から埼玉県庁に4年間出向していたことから、東京都以外では埼玉県に住んでいた期間が一番長いと埼玉との縁をアピールしていた。政策面では子育てしやすい埼玉県作り、また働いて税金を納めればその金額が返金が充当されるような奨学金制度を埼玉県から始めて国に採用させたいという夢も語っていた。
県知事選に対する県民の関心を表してか、聴衆の数もさることながら熱気あふれるとまで言い難かったことは残念であった。ある県連関係者によれば、候補者選定のプロセスから自分たちの気持ちが入っていないことが、この出陣式の盛り上がり方に反映されているのではとのことであった。自民党県連の推薦とはいえ、現職知事に新人が対抗するというのは厳しい戦いである。ましてや告示日の3週間前の出馬表明。どこまで一矢を報いることができるのか、17日間の暑い夏の戦いはいよいよ本日幕が切って落とされた。
河戸 侑民
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