トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしては いけない80のこと第1章 子育て方針のタブ一(9)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもの「個性」を尊重しているつもりだ~
小学生と中学生の大きな違いの一つに、「他人の目を気にしはじめる」ことがあります。女子はもちろんのこと、小学生までは半ズボンで泥だらけになって遊んでいた男子も、中学生になると徐々に落ち着きはじめ、少しずつ洋服や髪型を気にしはじめるものです。そのときお母さんは、子供に対してどのような印象をもつでしょうか。
「うちの子も個性的になった」と感じるのか。
それとも、「ちょっと子どもらしくないんじゃないの?」と感じるか。
子どもが中学生になったときに考えていただきたいポイントは、
「個性」と「中学生らしさ」の境界線です。
「わが家では子どもの個性を尊重しています」という家庭ほど実は「個性」の本質を見間違えていることが多いのです。
中学生にありがちなのは、「個性=見た目の違い」となることです。
現代の社会では、中学生も消費のターゲットとなっていて、さまざまな商品やサービスが押し寄せてきます。いわば「大人の文化」に早い段階から触れることになるのです。昔の親は、それに対して「中学生にはまだ早い!」と、自分の価値観ではねつけたものですが、現代はむしろ「もう中学生なのだから」とそれを容認する傾向が強まっているように思えます。
たしかに、現代は言葉であれ見た目であれ「自分自身を適切に表現する」ことがさまざまな場面で求められますから、中学生のうちから創意工夫してみることは、ある意味よいことだと思います。
しかし、だからこそ中学生はまだ「大人になるための準備期間」であることをしっかり意識することが大切です。「子どもの個性を尊重しています」と言いながら、すでに子どもの好き放題にさせていませんか?「自由」と「放任」は違います。まずは親がその違いをしっかり把握する必要があります。
「自由」は、その裏に「規律」があって初めて成り立つものです。子どもの行動が規律に裏付けられているかどうか、それを「管理する」のは大人の責任なのです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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