トップページ ≫ コラム ≫ 雪んこの頑張って咲きます♪ ≫ 戦後70年を迎えて
コラム …雪んこの頑張って咲きます♪
この夏、戦後70年という節目の年だからなのか、戦争を取り扱う番組が多い。
それを直視するのも、この酷暑の疲れからか、遠ざけていた。
しかし、女優・松嶋菜々子の主演ということで、そのチャンネルを押す。
戦争のドラマは今までに数知れずあったが、その視点が過去にない、第二次世界大戦中に戦場に赴いたある従軍看護婦の満州事変から朝鮮戦争までの間の生き様を中心に描かれたドラマだった。
女として、母として、涙が止まらなかった。その涙は感動の涙ではなかった。目を背けたくなるようなシーンがほとんどだった。
このドラマ、「レッドクロス」はフィクションかノンフィクションかが話題になっているようだが、そんなことはどうでもいいと思った。
松嶋菜々子が演じる赤十字の看護婦は命の尊さを最後まで訴えた。そして別れた子を母として想い続けた。
これはまさしく、子を思う日本女性の生き様であり、命を救う看護婦としての誇りであろう。
悲惨な戦時中でも、今の時代でも命の尊さを訴える人は多い。
いや、訴えなければいけない。
その時代、訴えるものがいたからこそ、命が誕生し、今の日本があるのだから。
今年、日本アカデミー賞を受賞した映画「永遠のゼロ」もそうだ。
岡田准一演じる主人公は「生きろ!」と最後まで訴えていた。
とはいえ、私たちは戦争を知らない。いかに残酷で無情なものかを映像や文字でしか知ることができない。
だからこそ、より身近に、こういったドラマや映画などで伝えていくことこそ、儚くも尊い命をより再確認できるはずだ。
命を奪うのは戦争だけではない、犯罪もだ。
私たちに与えられた命はひとつしかない公平な命である。ひとつの命の重みを地球上の人間、ひとりひとりが知らなくてはいけない。
戦後70年を迎えて。
ドラマや映画からあらためて、戦争というものが計り知れない悲劇を生むことを痛感させられた。
日々の不満や欲など命あってのものである。それがいかにちっぽけなものかだ。
今がどんなに幸せな時代かを皆が知るべきいい機でもある。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR