トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第1章子育て方針のタブー(10)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~ うちの子は誰からも“いい子”と言われる、と満足している~
小学生までの“いい子”と中学生の“いい子”は違いいます。
いったいどう違うのでしょうか。
小学生までの“いい子”はたとえばこんな具合です。
・電車のなかで騒がず、おとなしくしている子
・頼めばすぐにお手伝いをしてくれる子
・一人で留守番ができる子
つまり親にとって手がかからないのが“いい子”、という意味が多分に含まれます。
子どもは親の保護が必要ですから、親の言うことを聞く以外に生きていく手段がありません。だから親の保護を受けられるよう努力し、“いい子”になろうとします。これに対して中学生の“いい子”とは中学校時代という限られた時間が「自立への第一歩」である以上、
「自分の目標をクリアするために」懸命な努力をしている子
だといえます。ところが、中学生(とくに男子)の母親はほとんどのかたが、
「昔は素直でいい子だったのに、どうしてこんなに言うことを聞かなくなったのかしら」
という愚痴を、一度や二度は口にします。中学生は「自立へ向けて変化する時期」であることに気づかず、いつまでも昔のような“いいこ”であり続けることを望んでしまうのです。
大人でも同じですが「誰か(何か)のために努力を続ける」ことは本当に疲れます。「親のため」「先生のため」 「内申のため」
これでは中学校生活が面白くなくなってしまうのも理解できます。中学生が懸命に物事に取り組み、努力するのは、あくまでも「自分のため」。
きっとそのうち“いいこ”と言われ続けることに拒否反応を示しはじめ、親子ゲンカが始まります。子どもの目線が切り替わるタタイミングを逃さず、親も一緒に意識をかえましょう。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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