文芸広場
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恋をしたのは何年ぶりだろう。
懐かしかった。
恋は僕を腐らす。
いや、恋は僕を腐らせた、のが正解だろう。
その時から僕は恋を忘れた。愛をも棄てた。
愛したのは何年ぶりだろう。
いや、それはちょっとの間だけ、僕がその愛を休息していた。
その愛が僕を再び、引き寄せた。
愛があったからこそ、僕はまた恋をした。
この恋を、僕はまた違う愛に変える。
そう、暖かな春が来るまでに。
軽井沢 淳子
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