トップページ ≫ 社会 ≫ 清瀬・金山緑地公園駐車場有料化へ~柳瀬川の自然を守るため、モラル促進のきっかけに
社会
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埼玉県所沢市に隣接する東京都清瀬市の金山緑地公園では、2016年4月、いよいよ駐車場が有料化される。
金山緑地公園は、柳瀬川中流域における中心的な公園として位置づけられ、年間を通じて数多くの人が利用している。
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元々駐車場は1994年に自転車・歩行者用通路として整備されたもので、柳瀬川が再生され清流が戻ると同時に金山橋付近の河原でバーベキューを楽しむ人たちが増え始め、さらに、カワセミなどの野鳥写真を撮る人々、アユなど、釣りを楽しむ人々も年間を通じて訪れるようになり、休日の金山緑地公園の駐車場は常に満車である。無料故、管理人もいない状況なので、無法地帯と言っても過言ではなく、4月の花見の時期など最混雑時期には、駐車場内で多くのトラブルが発生している。また、駐車場に停められない車が周辺道路に路上駐車し、地域住民とトラブルになるケースもあるそうだ。これまで、金山緑地公園駐車場について、多くの市民から清瀬市へ苦情が寄せられ、柳瀬川の自然保護活動をする各団体内でも様々な議論があった。
清瀬市水と緑の環境課によると、2016年1月上旬に駐車場が閉鎖され工事が始まり、2016年4月には指定管理者制度による体制の元で有料化され、新装オープンとなる。金山緑地公園と、金山橋周辺の柳瀬川河原では、以前から一部の心ないバーベキュー愛好者による、マナー無視行為が問題になっていた。例えば「直火」だが、地中の生き物に悪影響を及ぼし、景観も損ねるという理由で、全国ほとんどのバーベキュー場では禁止され、愛好家の間でも「直火禁止」のルールが確立されている、しかし、柳瀬川では未だに「直火」でバーベキューを行う人も多い。また、ゴミをそのまま放置して帰る愛好者も多く、駐車場有料化と同時に、バーベキューも有料化すべきだとの声も上がっていた。駐車場有料化により、公平な利用を進め、バーベキューゴミの不法投棄や、さらに釣り客による釣り針などゴミの放置、野鳥カメラマンによる一般利用者への迷惑行為が無くなるきっかけになればいいとの声が高まっている。
昭和の高度経済成長期、生活排水などが流れ込み、柳瀬川の水質は著しく低下し、泡が浮き、悪臭が漂う「汚い川」として有名だった。その後の再生事業と、自然保護活動により、再び清流が戻った柳瀬川だが、1人1人のマナー向上こそ、柳瀬川魅力を高めるためにも必要だ。
直木 龍介
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