文芸広場
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毎年、秋から冬にかけて何かしらのジャムを作る。作りやすくておいしい、洋ナシとリンゴ、イチゴの3種類。
お買い得品を買ってきて、大きめに刻んで、鍋に入れる。砂糖を入れてしばらく置いたのち、煮詰めて、最後にレモン果汁を一かけして、できあがり。
煮沸したビンの口ぎりぎりまでジャムを入れ、蓋をしたら、湯の中でビンごと火にかける。下ろしたら、上下逆さまにして冷ます。ビンの上下を直して蓋がペコッと凹んだら、保存食として大成功。数ヶ月保つ。
ジャムを作るようになったきっかけは何だっただろう。イチゴを食べたくて買ってきても、皿に盛って出すと、子供たちの手が伸びて、あっという間になくなり、私の口には入らない。私も食べたい。その解決策だったかもしれない。
ジャムにしてしまうと、フレッシュな状態の食感や味は楽しめないけれど、買ってくるジャムとは違い、甘さや実刻んだ果物の大きさを好みに調節できる。ヨーグルトに入れたり、パンにのせたり、パイの具にしたりと食べる楽しみも広がる。
今年は洋ナシのジャムを作った。あと何回、どの果物でジャムを作るだろう。食器棚の中では、大小さまざまなビンが、出番はまだかとお行儀よく並んで待っている。
岡 アヤコ
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