文芸広場
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娘が、廊下を止まれない男子に勢いよく衝突された。よろめいて、壁に頭をぶつけて倒れた。大事にはならずに済んだが。
さて、わたしも老化を止まれないのだ。ダジャレから始まるこころの余裕はまだある。
この頃、家で、言われたことを忘れることが多い。子どもたちから脳の検査をしてもらうようにとお願いされた。わざわざ検査する必要もないのでは?とも思った。しかし、心配させたままというのも悪いので、健康診断ついでに、MRIとMRA検査も受けた。
結果はなんと、要精密検査と出た。その精密検査の結果が特に問題なしだったから、いまダジャレを書けている。
いままで、健康診断で問題があったことはなく、今回は正直焦った。安定していた足場が急に、ぐにゃりとした。手術台に移動する自分の映像が脳裏に浮かぶ。何かあったときのために、保険やら貯蓄関係やらをきちんと整理して伝えておかねばとも考えた。
精密検査前日には、差し歯である前歯も取れた。その日は歯科医も休日でやっていないので、前歯の処置が出来ない。前歯のない間抜けな顔で検査を受けに行くのも嫌なものだが、脳みそと前歯とどちらを優先するかというと脳みそだろう。
脳やら前歯やら、自分の健康も年齢を重ねていくなかで、絶対安心の状態ではないのだ。明日がないこともあり得る。明日がないこともあり得る。このことばをわたしのオリジナル念仏とし、唱えつづけよう。
檀ままこ
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