トップページ ≫ 地域情報 ≫ 朝霞・さいか幼稚園で「茶の湯遊び」体験~“和の伝道師”石川亜弥子さんのさらなる試み
地域情報
埼玉県内で予定されている各種イベントや地元の人や情報をあますとこなく紹介。
今年で創園50周年を迎えた朝霞市のさいか幼稚園(小寺貞安理事長)では、11月14日土曜日、幼稚園祭が開催された。丸みがあり解放感ある近代的な園舎の一角に、ひと際目立つ「和の空間」が特設されており、続々と園児が親に連れられ集まり始めた。
弊紙で10月に紹介した、“和の伝道師”石川亜弥子さんは、「つるし飾りワークショップ」に続く、さらなる試みとして、子どもたちに「茶の湯遊び」体験をしてもらおうと、さいか幼稚園で「和のこと遊び~茶の湯遊びのはじまり」を企画。参加希望者が予想以上に多く、抽選になる位の反響に、石川さんも嬉しい悲鳴を上げ、入念にスタッフと準備をし、当日を迎えた。
石川さんのお義母さんによる筆書き、そしてスタッフの手作業で作成した紋切りが美しい「茶の湯覚え書き」が用意され、お茶菓子は京都の高野屋貞広から取り寄せた半生菓子、子どもたちのお土産「おいりすくい」も香川県から取り寄せ、本物を体験させたい石川さんの熱意が伝わってくる。
行儀よく正座した子どもたちも、最初はかなり緊張し、窮屈そうな表情を浮かべていたが、お菓子の段階からだんだんほぐれてきて、後ろに座る親と共に、楽しんでいる姿も見かけるようになり、石川さんたち、子どもたち、親たちが、“笑顔のキャッチボール”をし合う姿も微笑ましかった。お抹茶は子どもたちにはややハードルが高かったのか、「苦い」という表情を浮かべる子もいたが、逆に「苦さ」も楽しんでしまおうとする子もおり、子どもたちの様々な反応が会場をさらに和ませた。
各会30分という短い時間だったが、どの親子も、これまでなかなか触れることができなかった「茶の湯遊び」が体験できたことで、満足感溢れる表情を浮かべながら、会場を後にした。小寺理事長も満足そうな表情を浮かべる親子の姿を、嬉しそうに眺めていたのが印象的だった。
石川さんは盛況だった会に手応えを感じ、「園児たちが少しでも興味を示して気軽に伝統や文化に触れる事が出来る環境を増やして行ければと考えています」と、決意を新たにした様子。“和の伝道師”として、これからもさらに精力的に活動を続けるだろう。
学校法人南武学園 さいか幼稚園
朝霞市西弁財1-6-17
電話:048-461-6039 http://www.saika.ed.jp/
石川亜弥子さん連絡先 marble_arch_1998@docomo.ne.jp
ブログ http://ameblo.jp/marble-ayako/
直木 龍介
バックナンバー
新着ニュース
特別企画PR