幼き頃、この時期が来ると道路の脇に集められた枯葉を踏んでは、その音を楽しんだ。

まるで初めて買ってもらった長靴を履き、水たまりをルンルンと歩いていたかのように…。

先日、友と山に登った。友の優しさに甘えながら、昔を懐かしみ、枯葉を思いっきり踏んでは、気持ちいいと笑っていた。

結局のところ、昔も今も変らない自分がいた。

遊びが大好きなあの頃、いたずらが大好きなあの頃、楽しいことが大好きなあの頃、笑うことが大好きなあの頃。

あの頃といいながら、全部今の自分だ。

昔、母も私が枯葉を踏んでいるのを見て笑っていたな。

そんな過去の自分を思い出しながら、過去の自分にありがとうと言う。

だって、過去の自分が、人生という登山を楽しんでいたから、今を楽しめているんだもん♪

そして、水たまりに入る私に怒ることなく、微笑みをくれていた母にありがとう。

日頃、バカなことをやっている私に、少し呆れながら大きな心でいてくれる家族にありがとう。

毎日、あなたたちを愛おしいと思える私に、笑顔を投げかけてくれる犬たちにありがとう。

仕事でおっちょこちょいの私に、厳しい視線を浴びせることなく、優しい言葉をくれる上司にありがとう。

酔っ払って、おちゃらけの私に、あたたかな心で付き合ってくれている仲間にありがとう。

最後に。今、隣で一緒に楽しみ、一緒に笑っている友にありがとう。

登山は決して楽しいだけじゃない。辛いときもある。

私がその辛いときを乗り越えられたのは、一緒に歩んでくれた人達がいたから。そして、いてくれるから。

ちょっぴり大人な日常の私に、枯葉と遊ぶ童心な私。

二つの顔があるからこそ、春夏秋冬、幸せな、人生という登山ができるのだろう。ルンルン♪