トップページ ≫ 社会 ≫ ドラッカー学会10周年大会 ~ ものつくり大学で盛況に開催
社会
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経営者、ビジネスパーソンで「ピーター・ドラッカー 」の名前を聞いたことがない人はいないであろう。「マネジメントの父」といわれているアメリカの著名な経営学者である。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という著作で、一般に知られることになったドラッカー博士はまた、日本社会に対して大いなる関心と敬意を持っていた。博士は2005年11月に亡くなるのだが、その半年前の5月に本人から設立許可を得て、逝去から8日後にスタートしたのがドラッカー学会である。主にドラッカー博士の思想の研究と促進を目的に活動を重ねている。
このドラッカー学会の設立10周年記念大会が11月21日(日)に行田市のものつくり大学にて開催された。なぜ、ものつくり大学なのか?実はものつくり大学の英語名「Institute of Technologists」は、ドラッカー博士によって名づけられたからなのである。大会では、ドラッカー博士の主要著作のすべてを翻訳した上田惇生(うえだ あつお)ものつくり大学名誉教授による基調講演、そして県内でドラッカー思想を実践している優良企業によるセッションが行われた。また初めての試みとして、学会における通常活動の一つである読書会もセミナーと同時並行で開催され、参加者はドラッカー学会を垣間見ることができた。
ドラッカー博士の思想の大きな特徴は、「人(ヒト)」に焦点を当てているところである。博士はその著書「現代の経営」の冒頭で、「一葉の草しか育たなかったところに、二葉の草を育てるものこそ人類の福祉に貢献する者」と述べてている。マネジメントによって働く人達の生産性を向上させることこそが使命であるということが、この大会を貫くテーマだと感じられた。
ドラッカー学会では今大会の成功をうけて、県内でも読書会の開催を計画しているということだ。ますます不確実性が増す社会の中で、組織を、そして人の変革こそが生き残るための術である。このために役に立つのが、ドラッカー博士の説くマネジメントではないかと思えた。
小林 司
- 参考
- ドラッカー学会
- http://drucker-ws.org/
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