降り続ける矢のような雨にフロントガラスのワイパーが追いつかない。

そう、これは降りしきる雨でも雷雨でもない。

私の瞳の窓ガラスだ。

こんな夜もある…。

こんな夜もなければ、人間の喜怒哀楽を身に沁みないものだ。

と自分に言いきかせる。

日々幸せだとポジティブだと思う私への試練なのか。この試練にどう立ち向かうか。神様に試されている気がした。

雷のように突如として起こったことが、私にとって、驚きと同時に哀しみ、辛さがつきまとった。

どれくらいだろうか。その解釈に彷徨い、涙が止まらなくなった。

でも、それはわずかな時間だった。

私には、聞いてくれる友がいた。

愚痴は言わない主義だが、泣きたいと訴えられるひとがいる。

それだけで幸せだった。

結果、私はやはり、ポジティブであり、幸せな女だった。

まだまだ人生半ば。（ん、もっと若いかな。笑）

生きることはある種の修行だという上司の言葉が脳裏に浮かんだ。

今回のことも、神様から与えられた試練ではなく、贈り物と思おう。
それを糧として、また明日から、私の瞳のガラスをピカピカにして、口角をあげて空をみよう。

眩しい太陽。美しい夜空。澄んだ青空。

幸せなことが満載である♪