トップページ ≫ 文芸広場 ≫ たぁ坊のひとりごと。「恋愛芸術家」
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その本を手にしたのは愛が光っていたから。
本の題名は「恋愛芸術家」。
紫と一言で言っては申し訳ないほど優しく深い藤色のタイトルの文字。
【愛】という文字だけがさらに優しい桃色で書かれていたのがとても印象的だった。
表紙には独特なタッチの人の顔が描かれており、タイトルの邪魔をしていない存在感が不思議だった。
この絵の雰囲気・・・見覚えがある。
著者は岡本敏子さん。なるほど。
見覚えのある絵は、芸術は爆発だ!岡本太郎さんを感じていたのだと気付かされる。
岡本敏子さんは岡本太郎さんの養女で公私にわたり岡本太郎さんを支えていた女性だそうだ。
本を読んでいて思ったのは敏子さんの愛が溢れていること。
敏子さんの愛し方がとにかく素敵。人の目とか常識とか全く気にせずひたすら太郎さんが大好き。愛することに全身全霊をそそいでいる。
では、岡本太郎さんは・・・
と思ってしまうのだが、これがまた随所に敏子さんへの深い愛が見える。
芸術家らしい深く繊細な愛。
表紙の優しいタイトルの文字の色と、タイトルの邪魔をしていない存在感の絵はまるで二人の関係のようだ。
本に納まりきらない深い愛が、タイトルの【愛】の文字を光らせていたのだとしみじみと感じた。
芸術家と芸術家を支えた女性は恋愛芸術家だっだ。
敏子さんと太郎さんの互いを思う愛に触れ、とても温かい気持になった。
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