長井芦男（仮名）氏はC大をでて、大手新聞社の記者をやった。その時、政治家になろうと思ったらしい。まずは政治評論家になった。実際、著書もある。テレビにも出演。参議院にでようと思った。ネットにも公表した。　全国長井会もつくった。本部はさいたま市。経歴を見て野心家の青年実業家（数年で倒産）Fさんが事務所をたずねた。期待に胸をふくらませてたずねた本部事務所は築40年はこしているわずか六帖の古ぼけたアパートだった。がくぜんとしたFさんに長井氏は言った。「これはあくまでも仮のオフィス。君、みつけてくれたら、ぼくの後援会の青年部長にしてやるよ。全国だよ」うかつなF君は知り合いの女性経営者の50坪ぐらいのオフィスをみつけてやった。Fさんのオフィスをかねた。数ヶ月たって全国長井会の発足式があった。集まった人数は何と11名。当然、長井氏とFさんは大ゲンカ。Fさんは、「だまされた！」と号泣した。そして1年後にFさんの会社も倒産。

長井さんじゃもちろん参議院にでられる筈もなく、ゆくえはわからない。今年、参議院選があるだけに、オフィスも一時貸した。女性経営者もマユをしかめて、「ゆるせない！」と怒っている。