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文芸広場
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わたしは変。あなたも変。
いきなり「変」呼ばわりして、ごめんなさい。
ラジオで、演出家の宮本亜門氏の講演を聞いた。若者向けの授業といった内容で、会場の若者にどんどん質問していく。じぶんの変だと思うところを発表してもらう場面があって、さまざまな考え方があることが面白くて笑えた。ある青年は、パセリの気持ちになって辛いという。料理の添え物のパセリはほとんどのひとが食べない。しかも食べないことが暗黙の了解で、自分がパセリだったらと思うと悲しい気分になるとのこと。なんという優しさか。全く予想外の考え方に感心した。
人からどう思われるか、ということを気にし出すとキリがない。予想するより、他人はひとのことに無関心だ。ちょっと気に留めても、忘れ去る。人の目を気にし過ぎることなく、それぞれが自分を出しやすい雰囲気の世の中であって欲しい。
亜門氏も充分「変」の部類で、幼少の頃は芸者さんが好き、仏像も好き、毛虫も大好きで同年代の友達とは話があわなかったらしい。思いこみも激しくて、他人からの反応に傷つき、ひきこもっていた時期もあるとか。
苦しんだことのあるひとのことばは優しい。会場の若者へのことばも。考えてみれば、ひとりひとりの個性はひとつとして同じではないのだから、変で当然。変は普通。
わが家の変人にも大らかに接してみようか。
※宮本亜門氏講演の様子はこちらで見られる。
http://www.tfm.co.jp/fes/podcast/
檀 ままこ
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