文芸広場
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脳内でリフレイン。あ~あ~♪あ~あ~♪
クリスタルキングの『大都会』のサビの部分を。
ここは歯科医院。わたしは、診察台に横たわり、大きな口を開けている。奥歯を削っているので、何度も先生に大きく口を開けるようにと言われた。編みだしたのが、脳内で歌を歌う方法。
それにしても治療が長い。何分経っているのだろう。
ようやく身体を起こして、時計を見ると25分も掛けて削っていたのか。あごがくたびれるのも当然か。
最近通い始めた歯科医院は、先生の思想がはっきりしている。歯の治療も根本からとらえる考え方である。治療というと、とにかく削ったり抜いたりを思い描きがちだが、ここは違う。治療よりも予防に力を入れている。また、治療するとなったら、徹底的に行なう方針。
この日、思い切り削られたのは、よその歯科医院で治療が上手に出来ていない部分のやり直し。治療もこれまた丁寧で有り難いのだが、かなりくたびれてしまうのが玉にきず。この時も、25分の削り作業の後は、詰めるための型どりにまた時間が費やされる。
治療が終わったら、歯科衛生士による歯磨き指導である。正しい歯磨き方法が歯を守るのである。これが約1時間。徹底的に歯磨きの方法を教えられる。歯に当てるハブラシの角度や力の強さ等について。それはいいかえれば「はみがき道」である。歯ブラシを持つ際には肩の力を抜くことが大切である。「肩の力を抜くとは生き方上手になれということですね。」いちいち感じいり、歯科衛生士さんに言えば、笑われている。
人生と「はみがき道」とは交差するものなのだ。
檀 ままこ
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