西山良助さん（仮名）は47才の若さで絶命した。
原因は栄養失調だった。西山さんは几帳面な性格で血液型はB型。何事にもきちんとしていた。しかし、毎年の健康診断で糖が出ているといわれ、徹底的に糖分を減らし続けた。御飯もパンも食べない。体重も70ｋｇあったのを60ｋｇに落とした。ズボンはみなずり落ちた。西山さんは体重計に毎朝のるのが楽しみで仕方なかった。落とし穴があった。
痩せたいあまり、糖質も脂質も極端に制限し、身体にとって重要な栄養素のタンパク質も一日5ｇから8ｇしかとらなかったという。
タンパク質は運動しない人でもその人の体重近くは摂取しなければならないというから、西山さんは少なくとも60ｇから65ｇぐらいはとらなければならなかったのだ。体力は落ち、それでも運動が良いというから、無理に無理を重ねた。もちろん、ビタミン類も全く不足、遂にダウンということになった。人間、極端なことはダメだ。適度がいい。さらには、何かをするには、よく勉強することだ。西山さんがこの世から去ってちょうど今年で12年目。やはりサル年だったとは皮肉だ。