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コラム …男の珈琲タイム
石原慎太郎氏が「天才」という本をだした。かつての総理大臣田中角栄氏を書いた。石原慎太郎氏があれだけ批判していた田中角栄を今度はむしろ褒め称えているのだ。さらにテレビにまででてきて、「あれだけの知性の高い人は二度とでない」とまで断言した。
人は成熟とともにものの見方も変わってくるものだ。しかし、一流人であり、作家であり政治家でもある彼の言としてはなるほどとうなずけるものではない。
おまけに18才の者に選挙権を与えることが、日本の未来をつくるとまでいいきってきた彼が、18才に選挙権を与えることなぞとんでもないとまで言い切っているのだから、あいた口がふさがらない。
結局、こんなことなのだろうか。若いうちに政治家になるべきではない。未熟だから、感覚的にしか物事をみることができない。感覚は感情にも通じるから、感情はやがてさめる。そして感情論は何事も生産しない。生産しない言動はおよそ政治には程遠い。政治はやはり経験豊富でなおかつ端々しい心をもった者の仕事だと。
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