トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第一章子育て方針のタブー(17)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもが自分でする前に「○○しなさい!」と言い続けている~
中学生くらいになると、だいたいの子は大まかに次の三つのタイプに分かれます。
①どんどん自分でアイデアを出して積極的に物事に関わるタイプ
②言われたことはやるけれど、自分から動こうとしない(動けない)タイプ
③何事にも否定的で物事に関わろうとしないタイプ
小学校から中学校に進むと、「なぜ?どうして?」を考えさせられる場面に多く出くわします。 そのとき、「なぜ?どうして?」をよく考える子どもは、①のタイプになります。たとえば一度目は指示されたとおりに動いたとしても、その指示のねらいを理解しているので、二度目からは言われる前に行動することができます。また、もっと効果のある動き方がないかどうか、考えたり試してみたりすることができます。
いっぽう、「なぜ?どうして?」を考えない子どもは、②のタイプになります。
命令されることに慣れてしまい、指示されたことは忠実にこなせますが、そこでストップ。創意工夫することもなく、次の指示が出るまでひたすら待ち続けることになるのです。
「なぜ?どうして?」に対する姿勢は、ここまで大きな差を生むのです。
そこで気を付けておきたいのは、「親と子の会話」です。子どもに対して「命令口調」ばかりになっていませんか?子どもが理由を尋ねてきたときに、面倒がって「つべこべ言わないで言われたとおりにやりなさ!」と付き放していませんか?
家庭で親から一方的に指示・命令ばかりされる子どもには、「なぜ?どうして?」を考える力が根付きません。さらに、親から否定的な言葉ばかり投げかけられていると、何事にも否定的になり物事に積極的に関わろうとしなくなります。これがもっとも危険な状態、③のタイプです。
子どもたちは中学生の間に、「指示待ちから主体性」への変化を求められます。考える習慣が身に付くのです。
「○○しなさい!」はそろそろ卒業し、自分の頭で考える機会をたくさんもたせましょう。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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